月光園短歌サークル

2015年11月の歌会

一点差で勝ち取る今年の風船バレー

四年生対月光園チーム

E.K

両腕の痛み強まり声あげる

楽しみのテレビ今夜はおあずけ

T.T

文化祭願い叶った「朝倉さやショー」に

勇気と元気希望をもらう

S.I

好きな曲「タッチ」の方言バージョンに

戸惑ひつつも口ずさみたり

文化祭アトラクション

K.H

居室静養のわれにも届く歌声に

朝倉さやの姿めぐらす

Y.I

かげり無き空の青さに下池の

第一陣の白鳥の声

S.I

雲の影はしる稲田は黄金色

平野に色なき風はとほれど

S.I

忙しき日々を見舞ふと掘りたての

野菜抱へて友訪ひ来たり

E.K

脱会を告げ来し短歌うたの友に言ふ

「去る人追ひてサークル今あり」

E.K

初めての吾子の作品「いなほ」の字

最高賞の春秋賞受く

Y.S

着替え時「こっち向いて手を上げて」の

ヘルパーの号令についふりむきて

T.S

介護され湯舟につかる幸せに

痛みも忘れ心和めり

T.S

「果てしない宇宙と太陽」の話ききながら

煌めき止まぬ星を見上げる

T.S

夜は星明くれば紅葉にいやさるる

今日が始まる霜踏みて出づ

T.S

小四の孫との時間それこそが

今いちばんの至福の時なり

T.S

成長を喜びつつも一抹の

寂しさもある孫早や十歳

H.I