月光園短歌サークル

2017年3月の歌会

亡き母と同い年と知りてより

京子先生と会ふは楽しみ

E.K

ひなまつり皆でカラオケ盛り上がる

わが十八番おはこは裕次郎の「粋な別れ」

S.I

カラオケの懐かしい曲聞こえくる

あゆみ会行事今盛り上がる

K.H

歌会が最後と聞きて振り返る

学んだ短歌の意味の深さを

K.H

われと短歌うた月光園にて出会ひたり

師はあたたかく導きくれて

A.S

時を経て閉講やむなし今はただ

支へてくれし園に感謝す

A.S

水替への花より腐臭立ち上がる

限りあるものにわれ囲まれて

E.K

ゴミステーションの灯りに照らされ影ふたつ

孫の手を引き古紙捨てに来ぬ

E.K

子の短歌うたを毎月詠みしこの八年

鮮明に残る成長記録

Y.S

窓をうつ風吹きつのる湯の宿に

夜半に目覚めて海鳴りを聞く

T.S

何事も心優しく日々送る

幸せを呼ぶ感謝の心

T.S

君在りて歌を詠み合ふ遠き日の

思い出のごと舞ふ今朝の雪

S.I

詠草に過ぎたる日々を回顧する

歌集「あかまんま」わが宝物

S.I

早春賦流るるラジオの「深夜便」

わが青春に戻る一時

T.S

今年また飾り終へたるおひなさま

家族で歌ふ「うれしいひな祭」

T.S

吹雪けども春の便りか仏間にて

啓翁桜ほころび始む

H.I

野の道を踏みしめるごと歩む夫

春まだ遠く北風の吹く

H.I

認知症の人らの日々に寄り添ひて

何事もなく一日ひとひ終りぬ

S.S

認知症のガラスの心に寄り添ひて

昔話に聞き入るわれら

S.S